どうも、さやたて です。
先日引越しをしました。
約3年間住んだ前の部屋は、自分好みに色々と手を加えていた箇所が多く、今までの引越し人生の中で一番現状回復に手間が掛かりました。
そこで今回は、賃貸の原状回復についての記事を書いてみようと思います。
これから賃貸で現状回復可能なDIYをしようとしている方や、賃貸で色々DIYをしてこれから退去する予定の方の参考になれば、と思います。
今回、原状回復をした主な箇所は以下の通りです。
・壁紙(リビング)
・壁穴(リビング・寝室)
・照明(リビング・寝室)
・窓のガラスフィルム(リビング・寝室 )
・カーテンレール(リビング・寝室 )
・シンク周りの壁(キッチン)
1.壁紙

まずはリビングの壁紙剥がしです。
これが今回の退去時のメインイベントと言っても過言ではありません。
この壁紙はドイツの老舗壁紙メーカーraschのフリース素材の壁紙です。(品番:489538)

フリース素材の壁紙は傷に強く破れにくいので、紙製の壁紙よりも貼りやすいのが特徴です。
施工方法は水に溶かしたフレスコ糊( 今回使用したのは『super fresco easy』 )を壁に塗り、そこに壁紙を貼っていきます。




貼って剥がせる壁紙の詳しい施工方法はこちらをご確認ください。(壁紙屋本舗さんのHP)
この「貼って剥がせる壁紙」は本当に綺麗に剥がせるのか?というのが大いに気になるところです。
結果は…

見事に簡単・綺麗に剥がれました!
壁紙や糊の痕が壁に残ったりすることも一切ありませんでした。
After

2.壁穴
二つ目は壁穴です。
カーテンレールを取付け直した箇所、棚を取付けた場所、食器棚とレンジ台の転倒防止の固定金具を取り付けた痕など、どうしてもネジを使う必要がある場所に開けてしまった穴が多数ありました。
その穴埋めにはこちらの『ジョイントコーク・A』を使いました。
クロスや建具周りの内装用コーキング材です。

コーキング以外にも壁紙の剥がれや壁の穴埋めにもよく使われている万能な補修材です。
補修方法は穴の中にジョイントコークを注入して、表面を均してやるだけです。



注意点としては、この方法で対処できるのはせいぜい5mm程度くらいまでの穴ということです。
あとは、穴が小さくても同じ個所にたくさん穴を開けてしまった場合は逆に目立ってしまう場合があります。
今回は目線よりも高い箇所の小さい穴だったので全く指摘はされませんでした。
ちなみに部屋のあちこちに飾っていた額縁はすべて『ニンジャピン』を使っていました。


額縁の裏に紐を付けて、

壁に刺したニンジャピンに引っ掛けるだけです。

穴は本当に目立ちません。

ニンジャピンの耐荷重は300g程度らしいのでそれよりも軽い額縁であれば掛けられます。
3.照明
賃貸物件には照明が備え付けてある場合が多いですが、私は入居後に必ず自分の好きな照明に付け替えます。
今回もリビングと寝室の照明を元々付いていた蛍光管のシーリングライトから、自分で買った照明に付け替えをしていました。
備え付けの照明


自分で付け替えた照明


実は今回、原状回復で一番大変だったのがこの照明です。
この照明、とても取り外しに苦労したのです。
大きくて重さもある照明器具なので、引っ掛け埋込ローゼット取付金具+天井と照明間のビス止め(二カ所)のダブルパンチで取り付けられていました。

YouTuberカズさんのこの動画の最初に付いていた照明と同じような構造です。
元に戻すのも一苦労でしたが、照明の紐を外に出していなかったのを退去の立会い時に指摘され、付け直しをするという後日談がありました。
今回のことから学んだことは、
・照明を付け替えた場合は、取り外し前の写真(動画なら尚良し)を撮っておく。
・引っ越しが決まったら時間のあるうちに早めに元に戻しておく。
この二つが大事だな~と思いました。
4.窓のガラスフィルム


この部屋の窓から見える風景は、隣のアパートの壁と窓のみでした。
そこで私は引っ越してすぐに窓ガラス一面にガラスフィルムを貼り、隣のアパートからの視界を完全に遮断しました。
ガラスフィルムの施工はとても簡単です。
貼りたい窓の大きさにフィルムをカットして、窓ガラスに霧吹きなどで水を吹き付け、そこにフィルムを貼るだけです。
糊やテープなどは一切必要ありません。
3年間、窓に貼っていましたが一度も剥がれてきたことはありませんでした。
剥がす時もただフィルムを剥がせば良いだけです。
今回の原状回復で一番簡単な作業でした。
しかもフィルムを貼っていたおかげで窓ガラス自体が汚れることもなく、とても綺麗な状態でした。
シートを貼ることで光を遮らずにUVカットの効果があったり、柄によってはプリズムが部屋の中に現れたりと、素敵な効果があります。
空や緑がまったく見えない部屋でしたが、何とか健全な精神状態を保てたのはこのガラスフィルムのお陰だったと思います。


5.カーテンレール
日本住宅のカーテンレールの取り付け位置としてスタンダードなのは窓枠から100~120mm程度上部の位置です。
賃貸住宅でも初めからこの位置に取付けられていることがほとんどです。
今回住んだ部屋では、少しでも部屋を広く、天井を高く見せるためにカーテンレールを天井のすぐ下に取付け直しました。

出典:How High to Hang Curtain Rods
リビングは既存のカーテンレールを天井からすぐ下の位置に付け替えただけです。
その高さに合わせてカーテンも自作しました。



この生地はスウェーデンのテキスタイルブランド「KINNAMARK / シナマーク」の “RAVDUNGE レーヴドゥンゲ”という生地です。
寝室のカーテンレールは既存の物を外し、Amazon.comで買った装飾レールを取付けました。価格は$20程度です。






ちなみにこの部屋のカーテンも自作です。

カーテンレールは元々取り付けられていたネジ穴があるので元に戻すのは簡単でした。
取り付け直した後は、先述した穴埋めをして完了です。
6.シンク周りの壁

今回住んでいた部屋のキッチンのタイルは、思わず「ウッ…😨」となるほど時代を感じる類のものでした。
この何とも言えないダサい花柄を隠すためにクッションフロアを貼りました。



※コストをケチって花柄が隠れる部分にしか貼らなかったので中途半端な見栄えになってしまい、後から後悔しました😭
今回、CFを貼るのに使用したのは『はがせる両面テープ』です。
表面が強粘着、裏面が弱粘着という構造になっています。
実際に剥がしてみると、粘着テープとクッションフロアは簡単に剥がせ、粘着テープがタイルに残る形になりました。
タイルに残った粘着テープは粘着力が強く、一気に剥がそうとすると途中で切れてしまい、結果的にヘラを使いながら少しづつ剥がしました。
少し時間と手間が掛かりましたが、タイルに粘着物が残ることもなく綺麗に剥がせました。
ちなみに使用していた3年間でシートが剥がれてきたことはありませんでした。
使用したクッションフロアはこちらです。

一般的には床に貼るものですが、耐水性があるのでキッチンの壁にも使用できます。(トイレの床に使っている方が多い印象ですがw)
※但し、一番水が掛かっていたであろう蛇口周りだけはシートの裏側に黒カビが少しだけ生えていました。(表面は被害なし)
原状回復を終えて
原状回復を終えた感想をひと言で表すと…
「あ~疲れた」
です。笑
DIYをしている時は楽しいですが、元に戻すのはなかなか大変だということに改めて気づきました。
賃貸物件に住んでいる限りは当然ながら退去時には元通りにして引き渡す義務があります。
しかし、その制限の中でいろんな工夫や便利な道具を駆使して楽しく自分好みにDIYをするのが賃貸物件に住む醍醐味だと思います。
ちょっとしたDIYで暮らしが便利になったり、ハッピーな気分になることはとっても素敵なことだと思います。
皆さんもぜひ現状回復可能なDIYを楽しんでみてください!